問題となったのは5月8日に公開された母の日向け広告で、「私の母には2人の“夫”がいる」といった表現や、「アイドルに会うならウエディングドレスを着たいほど」といった文言が含まれていた点です。これは母親の“推し活”を描いた内容でしたが、中国のネット上では「女性の不倫を想像させ美化している」「母親像を侮辱している」などの批判が噴出しました。
OPPOは当日に広告を削除し謝罪しましたが、当初は「固定観念を打破したかった」と説明し、価値観の問題には踏み込まなかったため、かえって反発を招きました。さらに微博でコメント制限を行ったことも、「誠意がない」と批判されました。
5月10日には中国広告協会が「家族感情を歪曲し、低俗なネタ化を行う広告」に反対する声明を発表。さらに 武漢大学院も、企画担当者とされる卒業生との距離を置く声明を出し、「価値観に偏りがある」と厳しく批判しました。
その後、OPPOは5月11日に社内処分を発表しました。中国事業トップの幹部への2段階の降格に加え、36か月の昇給凍結処分を受けるなど、関係者への大規模な処分が行われました。中国メディアでは「OPPO史上最も厳しい処分」とも報じられています。
同社は二度目の謝罪声明で、「アクセス数獲得を優先し倫理的な一線を軽視した」と認め、今後は価値観リスクを検査する新たな審査制度を導入すると説明しました。
