八田與一の銅像を頼盛徳氏が訪問 中国では反発の声 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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台湾の頼清徳総統が日本統治時代に台湾で水利事業を手がけた技師・八田與一の銅像にひざまずいて追悼したことが、中国本土や台湾内部で大きな論争を呼んでいます。中国系メディアや中国のネットユーザーは「植民地支配を美化している」と強く反発しており、八田與一の歴史的評価をめぐる議論が再燃しています。



今月8日、賴清德氏は台南市の烏山頭ダムで開かれた八田與一の没後84周年追悼式に出席しました。式典では銅像に対してひざまずく場面があり、「台湾と日本の絆は深い」「日本に感謝する」といった趣旨の発言を行ったとされています。また、自身が台南市長時代に「八田與一道路」と名付けた道路にも言及し、「日本へ通じる道だ」と語ったことが伝えられました。

これに対し、中国本土のネット世論や台湾の野党勢力からは、「日本統治時代を美化している」との批判が噴出しました。一部の台湾インフルエンサーや国民党関係者は、「抗日運動の歴史を軽視している」と反発し、原住民団体の一部からも「民族の尊厳を傷つける」との声が上がっています。

一方、八田與一は台湾南部の大規模灌漑施設「嘉南大圳」や烏山頭ダムの建設を指導した人物として、台湾では長年にわたり高い評価を受けてきました。これらの水利事業によって農業生産性が大きく向上し、現在でも「台湾農業発展の功労者」と見る意見があります。

しかし、中国側の論調では、こうした事業は日本の植民地統治政策の一環であり、台湾を日本本土向けの食料供給基地として利用する目的があったと指摘されています。また、工事の過程で多くの台湾人労働者が動員され、過酷な労働や事故による犠牲もあったと主張されています。

さらに、中国メディアは、頼清徳政権が日本との関係強化を進める背景には、「台湾独立志向」の政治路線があると批判しています。日本統治時代の人物を積極的に評価することで、中国との歴史的・文化的つながりを弱め、「台湾と日本の運命共同体」を演出しようとしているとの見方です。

今回の騒動を受け、台湾社会では改めて日本統治時代の歴史認識が議論の的となっています。なお、歴史的な客観的評価では、八田與一は積極的に現地の台湾人労働者と交流を進め、労働環境の改善にも努めていたことが伝えられており、ダム工事による殉職者の慰霊も行っていた人格者として評価されています。