香港衛生署は4日、インターネット上で規制対象の抗肥満薬が違法に販売されている疑いがあるとして、法執行機関と合同で旺角地区で取締りを実施し、マンジャロなど第1部毒薬および未登録医薬品を不法に販売した疑いで30歳の女性を逮捕したと発表しました。
衛生署によりますと、此前に寄せられた通報を受けて調査を進め、メッセージアプリを通じて当該の抗肥満薬を購入したということです。製品ラベルは日本語で表示されており、「薬剤業及び毒薬条例」(第138章)で定める第1部毒薬に分類される「替尔泊肽(チルゼパチド)」が含まれていると記載されていました。当該製品は香港で登録された医薬品ではない疑いがあり、衛生署は引き続き詳しい調査を行うとしています。
「チルゼパチド」は肥満症の治療に用いられる成分ですが、副作用として脱毛、吐き気、下痢などが報告されています。同成分を含む医薬品は医師の指示のもとでのみ使用が認められており、医師の処方箋に基づき、登録薬剤師の監督下で認可を受けた毒薬販売業者(一般に薬局)でのみ販売が許可されています。
衛生署は、市民に対しインターネット上で医薬品を購入する際には十分注意するよう呼びかけており、違法販売や未登録医薬品の使用は健康に重大な危険を及ぼす可能性があると警告しています。
日本では一部週刊誌が報じていますが、“マンジャロ”を違法に販売する中国系薬局の存在が確認されています。中国系薬局の一部は、医師の処方箋などを得ずにマンジャロをウィーチャットや小紅書(レッド)などのSNSアプリを通じ違法に販売しており、中国に大量に横流しされている現実があります。
