「全国三八紅旗手」は1960年に創設された中国女性にとっての最高栄誉で、国家発展への卓越した貢献を顕彰するものです。今回の受賞者には、中国科学院院士の颜宁氏が選ばれました。同氏は重要な膜タンパク質の構造解析を通じて創薬研究を前進させ、『サイエンス』誌の年間10大成果に二度選出されています。2022年には帰国して深圳医学科学院を設立し、女性研究者を後押しする姿勢でも注目されています。
また、河南省焦作市で家庭問題の調停に取り組む張冬香氏、8年間で40万件以上の荷物を配達し公益活動も行う四川省巴中市の宅配員、龚亮氏、エイズ治療の最前線に立つ胡敏華氏らも受賞者に選ばれました。スポーツ分野では、18歳でパリ五輪混合団体金メダルを獲得した浙江省の射撃選手、黄雨婷選手が名を連ねています。
関連団体では公安や軍隊、文化遺産の継承団体なども選出され、社会における女性の活躍が大きく伝えられています。一方でSNSなどには、ジェンダー平等や権利保障により焦点を当てるべきだとの声も上がっています。
日本では馴染みの薄い「3月8日の国際女性デー」ですが世界的には大きな記念日として知られており、中国など多くの国々では祝日に制定されています。中国で国際女性デーが大きな関心を持たれる背景には、毛沢東が残した「女性は天の半分を支えている」というスローガンの影響があり、労働資源として女性の社会進出を積極的に推し進めてきた歴史があるためです。
中国では企業の社長数も女性が全体の30%以上、全人代の議員数では25%以上と世界的に見ても女性の社会進出が進んでいます。
