中国のネイルサロンでHPVの集団感染が発生  | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
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中国・湖北省武漢市内のネイルサロンで、複数の女性客がヒトパピローマウイルス(HPV)に集団感染する事件が報じられています。


現地報道によりますと、長年同じネイルサロンを利用していた女性の指先に透明の小粒状のできものが現れ、病院で検査を受けたところHPV感染と診断されました。その後、同じ店を利用した他の複数の顧客からも同様の症状が確認されました。




HPVは一般に性感染症として知られていますが、皮膚同士の接触や微細な傷からも感染することがあるウイルスです。ネイルサロンの施術ではネイルを整える際に「皮の除去」や「磨き」などが行われ、指先の表面や周辺の皮膚に目には見えない細かな傷ができやすいとされています。このような微小な裂傷があると、HPVが入り込みやすくなることがあると医師は指摘しています。


今回の事例では、ネイルサロン側が使い回しの工具を徹底的に消毒していなかったことが、複数の客への感染につながった可能性が高いとされています。報道によれば、一般的に多くのサロンが75%程度のアルコールで工具を拭くだけの消毒にとどめているケースがあり、この方法ではHPVウイルスを十分に死滅させられないと専門家は警告しています。高温高圧の滅菌器具や化学的消毒剤による処理の方が効果的ですが、こうした対応が行われていない店舗も少なくないと言われています。


感染した多くは低リスク型のHPVで、指先に「尋常性疣贅(いぼ)」のような透明もしくは菜の花状の突起が見られるのが特徴です。通常、HPVは皮膚や粘膜に直接触れることで感染し、男女を問わず広く見られるウイルスですが、性行為以外の接触でも感染することがあるという点に注意が必要です。