自転車で倒れた高齢女性 救助の女子中学生らに賠償請求 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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福建省でいわゆる「無接触事故」をめぐる責任の行方について中国国内で波紋を広げています




事件は2025年3月15日、福建省莆田市城厢区の村道で高齢女性女性が自転車で走行中、カーブ付近で転倒しました。その時、現場を通りかかった女子中学生2人が電動バイクで走行しており、高齢女性の転倒後に自発的に停車し女性を助け起こしました。

しかし、双方の車両に物理的接触はなかったものの、高齢女性とその家族は「女子中学生の車両を避けようとして驚き、転倒した」と主張し始めたのです。

現地の交通警察は本件を「無接触事故」と認定し、前方不注意があったとして高齢女性に主要責任を、女子中学生らには副次的責任を認定したのです。理由として、女子中学生が右左折時に高齢女性の直進車を優先しなかったことや、16歳未満による電動バイク運転の規定違反を挙げています。

これを受け高齢女性は医療費や後遺障害補償など計22万4307.73元(約420万円)の賠償を求め提訴しました。莆田市城厢区人民法院は2026年2月26日に審理を行う予定です。

現場の監視映像では双方に一定の距離があり、速度も遅かったとされ、「接触がないのになぜ責任を負うのか」との疑問がネット上で広がっています。実際に映像を確認しても、高齢女性が自らバランスを失い倒れたように見えます。

訴訟に巻き込まれた2人の女子生徒は心理的負担を抱えており、家族は「もう他人を助けるのが怖い」と話しているといいます。「助ければ被告になる」との批判も出ており、善意と法的責任のバランスが問われています。