中国でも人気となっているポケモン。ポケモンを巡っては、公式サイトがこのほど、1月31日に日本の靖国神社で関連イベントを開催する予定だと発表しました。中国共産党系メディア・環球時報や北京日報は「靖国神社は日本のA級戦犯を合祀している施設であり、中国で大きな批判の声が寄せられている」と報じ、中国のSNSでは、「ポケモン 靖国神社」という話題が一時トレンド入りしました。
しかし、この件について任天堂およびポケモン側は現在に至るまで説明を行っていないことから、中国国内では事態は沈静化しておらず、ネット上では主に三つの点に批判が集まっています。
第一に、イベント会場の選定は主催者個人によるものだとしても、ポケモン公式がそれを審査し、公式サイトに掲載した事実は、審査体制に重大な問題があったことを示しているという指摘です。
第二に、問題が拡大した後、ポケモン側が速やかに該当ページを削除したことから、靖国神社が「越えてはならない一線」であることを理解していたはずだと見られています。それにもかかわらず、なぜこのような事態が起きたのか、背景について説明すべきだという声が上がっています。
第三に、中国市場で利益を得ながら、中国の歴史的感情や利益を損なう行為は許されないという意見です。歴史への責任感を欠く日本企業は、中国の消費者から受け入れられないとする厳しい見方が示されています。
ポケモンと靖国神社をめぐる問題は今回が初めてではありません。2016年、アプリゲーム「Pokémon GO」が日本で配信された際、靖国神社内にゲーム上の重要拠点である「ジム」や「ポケストップ」が設置され、中国のプレイヤーから強い反発を招きました。さらに2019年には、関連会社の社員が靖国神社を参拝し、その様子をSNSで公開したことも批判を浴びました。
中国でも社会現象になるほど人気が高いポケモン。事態の沈静化には公式による説明が不可欠でしょう。今後、ポケモンや任天堂への不買運動が巻き起こる可能性も指摘されています。
