過酷な中国のシステムエンジニア 若手男性の過労死 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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広東省広州市のテクノロジー企業に勤務していた32歳のプログラマーが、週末に突然死亡していたことが明らかになり、過労死の可能性があるとして波紋が広がっています。男性は生前、長時間労働と慢性的な過重負担にさらされており、倒れて救急搬送された後も業務連絡が続いていたことが判明しました。




亡くなったのはプログラマーの高広輝さんです。昨年11月29日の朝、体調不良を訴えて自宅で倒れ、救急搬送されましたが、病院で死亡が確認されました。診療記録によると死因は呼吸・心停止で、心臓の異常により脳が虚血状態に陥る「アダムス・ストークス症候群」の疑いがあるとされています。

家族によりますと、高さんは救命処置が行われていた最中にも業務用のチャットグループに追加され、同僚から仕事を依頼するメッセージが送られていました。さらに死亡確認後も約8時間にわたり、翌週の業務に関する指示が個別に届いていたといいます。

高さんは28歳で管理職に昇進し、会社最年少の管理層として働いていましたが、業務量と責任は大きく、事故当日も複数の未完了タスクを抱えていました。直前の1週間は連日夜遅くまで働き、妻はほぼ毎日帰宅を促していたといいます。

勤務先企業については、過去にも「超長時間労働」「従業員の健康を顧みない管理体制」といった否定的な評価がネット上で指摘されていました。今回の事件を受け、中国のIT業界を中心に広がる「996勤務(朝9時から夜9時まで週6日)」の働き方が、過労死を招く構造的問題として改めて批判されています。

現在、企業側は労災認定を申請しており、当局が調査を進めています。結果次第では、中国の労働環境と企業責任を問う重要な事例となりそうです。