イラン大使館 中国人向けのSNSで大スベリ | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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イスラエルとイランの軍事衝突は日々、情勢の緊迫化が進んでいます。イスラエルはイランへの核施設への先制攻撃を行い、イランからはイスラエルへの強い報復を示唆する発言がありました。

一般市民が戦火に巻き込まれ亡くなるニュースも報じられる中、中国にあるイラン大使館がSNSに投稿した文章が不適切だと中国のネットユーザーから批判の声が寄せられています。



香港メディア・東網(6月22日)は今月20日、中国にあるイラン大使館の公式ウェイボにイスラエルとイランの空中でのミサイル攻撃の応酬動画を投稿し、その投稿文には「燃え盛る聖火、悪魔を鎮め、身を焦がして、世に平和を取り戻す」という中国語が記載されていたのです。この言葉は中国の人気時代小説に登場するもので、中国メディアは中国の人気小説に登場する有名なセリフを使うことで中国人の歓心を買う狙いがあるのではないかと指摘しています。

イランはこれまで長年に渡りイスラエルに対し、国家承認をせず非常に厳しい対応を行ってきました。宗教的・歴史的背景からイランはパレスチナを支持してきました。中国人はこれまで、イスラエルやパレスチナとは比較的友好的な外交を続けてきました。そうした背景もあり、中国は度々、イスラエル・パレスチナの和平仲介にも積極的な姿勢を示してきました。

イスラエルとの対決姿勢を鮮明にするイランにとって中国の影響力は無視できず、中国国内の世論をイラン支持へと導きたい思惑もあるのです。それが今回の狙い過ぎた投稿に繋がったのでしょうか。