6月7日〜6月9日の日程で行われた中国の大学入試。今年は1335万人が受験しました。中国の大学入試が日本と大きく異なっている点は、試験終了後に自分の点数を確認してから志望校を選択するという流れになっていることです。また、毎年この大学入試の時期になると話題となるのが詐欺事件が横行することでしょう。中国メディア・新京報(6月10)は、大学受験が終わった直後から多くの受験生に詐欺業者からのショートメッセージが届いていることを報じています。
実際に受験生に届いたメッセージには試験運営を装った内容で「あなたが試験中に他の受験生の解答用紙を見ていた行為が確認できましたので該当科目の点数を0点とします。意見がある場合は下記の電話番号に連絡してください」と記載されています。中国各地の公安当局はこうしたメッセージが全国の受験生に届いているとして注意を呼びかけています。
これまでにも中国では大学入試が終わった直後から、「お金を振り込めば入試の点数を上乗せできる」などというメッセージが受験生やその家族に届き実際に被害に遭うケースも報告されてきました。
日本では留学生向け試験や語学試験で、中国系業者が大規模なカンニング行為を行っていたとして大きな注目を集めています。試験を利用した犯罪組織には厳しい対応が求められます。