中国の住民定住証所持の台湾人 台湾籍を抹消され不満爆発 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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台湾政府は現在、中国政府が台湾人向けに発行している「台湾住民定住証」について、調査を行っています。この定住証を巡っては、台湾政府はこれを事実上の中国戸籍に近い存在だとして、定住証を所持している台湾人については台湾籍を抹消する可能性があることを指摘してきました。

中国メディア・鳳凰網(6月6日)は、台湾の対中国政策を担当する大陸委員会(陸委会)の梁文傑副主任兼報道官が5日の定例記者会見で、中国政府が発行した「台湾住民定住証」を所持していた台湾人1人の台湾籍を抹消したことを発表したと伝えました。



台湾籍を抹消された台湾人は、福建華僑大学の教員である張立齊氏で、台湾人が中国の定住証を所持したことで調査・処分された初のケースとなります。同氏は自身のYouTubeで処分を行った台湾当局を厳しく批判し、「中国の定住証を所持した場合に台湾の戸籍を抹消すべきだという明確な規定はない。民進党は自己の利益のために、大陸にいる台湾同胞の発展の権利を顧みず、自身を含む台湾同胞を脅迫・処罰することで、両岸関係を破壊し、両岸人民を引き裂こうとしている」と述べました。