中国国内のオークションサイト大手・山東華信国際拍賣有限公司が開催した税関没収品のオンラインオークションが、25日に終了しました。このオークションでは、中国税関が押収した物品の出品も行われ、日本の東京ディズニーランドで購入されたグッズ一式が出品されたのです。
60回の入札を経て、広東省深圳市でクレーンゲーム店を経営する男性が28万元(約560万円)を超える価格で落札しました。この落札価格は、開始価格の約9倍に達しました。
今回のディズニーグッズには、キーホルダー16個、ヘアバンド34個、ヘアアクセサリー32個、ぬいぐるみ653個が含まれていました。これらの没収品を出品したのは済南済南空港税関で、転売目的で中国に持ち込もうとした人物から没収したものとされています。開始価格は約3.2万元(約64万円)でしたが、競売価格は28万元まで上昇し、落札となりました。
競売に成功した劉さん(仮名)は、落札価格は「それほど重要ではない」とし、店内のクレーンゲームイベントを通じて景品として客に提供するつもりだと述べました。
以前、ネットユーザーが投稿した情報によると、最も高価なものの中には、271個のリーナベルのぬいぐるみ、希少な限定版のダッフィーシリーズが含まれており、1個あたりの価値は1,000元(2万円)を超え、総額560万円を超える結果となりました。
日本でも中国人転売ヤーがディズニーランドグッズやゲーム機などで商品を大量購入する姿が目撃されてきました。ビジネスとして転売行為を行う彼らの多くは納税している者は少なく、脱税行為が常態化してきました。今回中国当局がディズニーグッズをも没収した事例は日本でも参考となるのかもしれません。