台湾では中国による武力統一論への警戒が徐々に強まっており、その影響はネットインフルエンサーにも及んでいます。台湾在住の中国人動画配信者たちがその言論を巡り、相次いで台湾当局から在留許可の取り消しを受け、台湾からの退去を求められているのです。
台湾メディア・東森新聞(3月21日)は、台湾移民局が新たに2名の中国人女性の台湾からの退去を命じたことを報じています。
台湾では先日、台湾在住で中国人インフルエンサーとして中国による台湾の武力統一を積極的に支持する動画を頻繁に投稿していた女性が台湾からの退去を命じられていたばかりでした。
今回、退去を命じられた“小微”というインフルエンサーは配信した動画内で「台湾の街中に中国国旗を掲げたい」などと発言していました。台湾移民局は「台湾国家の主権を無視する発言で武力統一を支持する発言も行なっている」として、台湾からの強制退去を命じ今後5年間の台湾入国を禁止すると発表しました。
また、“恩綺”というインフルエンサーは「中国人民解放軍の台湾周辺での軍事演習は強大な軍事力をアピールし国家主権を守ることに寄与している」「台湾は中国の一部である」などの発言を配信してきました。