日本のみならず世界各地に進出している中国の人気火鍋チェーン・海底捞火鍋。2月24日に上海の海底捞外灘店で発生したある事件をきっかけに業績が大きく落ち込んでいることが報じられています。
この日、17歳の男子2人が食事後に火鍋の鍋底に小便をしその様子を動画で撮影し、SNSに投稿したのです。この動画は瞬く間に拡散されました。
海底捞火鍋は2月24日から3月8日までの間に同店で食事をした4109名の顧客に対して、全額返金とともに、支払った金額の10倍に相当する金額を補償することを発表しました。これにより、総額は1000万元を超える見込みです。
中国メディア・海報新聞（3月16日）は今月15日、事件のあった店舗への取材を行っています。記事によるとこの日、中国屈指の繁華街にある同店店内には客入りはあるものの普段の営業日のような行列は見られず客数は明らかに激減していると報じられています。現在までに同店は、すでに店舗内の食器や鍋などの調理器具は全て交換が完了していると説明しています。
今回事件を起こした少年2人の保護者について、民事訴訟を提起し法的責任を追及する方針であると公表されています。すでに２億円の損失を出している同店ですが、今後大きく落ち込んだ客数を取り戻すには相当の時間を要する見通しです。