現在、香港の大学では中国出身の学生に対する大規模な調査が各学校で行われています。香港大学などでは複数の中国人学生が入学書類を偽造するなどして違法に入学していたことが明らかになり、香港の警察当局による捜査も行われています。
香港メディア・網易(3月11日)は、香港中文大学の修士課程に在籍していた中国人学生について、3ヶ月の有期刑となったことを報じています。この学生は、香港の大学に入学する際、仲介業者に依頼し偽造された米国ニューヨーク大学の卒業証明書などを提出していました。さらにオンラインで行われた面接試験についても全くの別人が受けていたことが発覚したのです。
香港中文大学側はこの学生の入学後、学生の成績などが悪かったことを不審に思い調査を行っていました。その結果、昨年9月に入学書類の偽造が発覚し香港当局によって逮捕。今月11日の裁判が行われたのです。
今回の問題は決して香港に限った話ではありません。中国国内での受験戦争が過熱している影響もあり、日本へも多くの中国人が進学のためやってくるようになりました。その一方で、中国のSNSでは日本の大学留学に必要なEJU試験や日本語能力試験について、高得点合格を保証する違法仲介業者が増加しており、「無受験でも⚪︎⚪︎大学合格可能」という投稿も頻繁に目にします。日本の大学でも外国人入学者への調査が今後必要となるのではないでしょうか。