ミャンマーやカンボジアなどに存在している特殊詐欺組織の犯罪拠点では、中国人の他に多くの台湾人や日本人の若者が犯罪行為に加担させられていると見られています。現地では、反抗する者や脱走者に対して凄惨なリンチが行われていることも伝えられており死亡事件も発生しています。
香港メディア・東網(3月8日)は、カンボジア人の18歳の少女が特殊詐欺組織メンバーから暴行され殺害される事件が発生したことについて報じています。殺害されたのは詐欺組織に通訳として雇われていた18歳の女性で、詐欺組織メンバーの3人の男たちは、業務を行う中で女性が多くの重要な情報を知ってしまったことに危機感を覚え、女性を殺害してしまったと言います。女性の遺体は大型スーパーの裏手に遺棄されているのが発見され、現地当局によると女性の遺体には暴行を受けた痕があり、手足な度が縛られている状況だったと言います。
カンボジアの裁判所ではすでに被告3人の裁判が行われており、検察側は無期懲役を求刑しています。カンボジアでは、過去に住民虐殺を行ったポルポト政権を中国が支持していたことから、反中感情を持つ市民が少なくありません。今回、中国人3名が現地の少女を暴行し殺害した事件はカンボジアメディアでも大きく報じられており、今後カンボジア国内の反中感情がさらに高まる可能性もあります。