中国では全国各地で財政悪化から公立病院などで給与の未払いが発生している他、病院が財政悪化を理由に閉鎖されるケースが増加しています。さらに国有企業の倒産やデフォルトも報じられています。
中国メディア・網易(3月2日)は、山東省青島市の一部地域で財政悪化のため、高齢者の生活困窮者向けに給付されてきた給付金の支給が停止する事態となっていることを報じています。
青島市西海岸新区では、80歳〜99歳までの貧困高齢者に給付されてきた月100元(約2000円)〜200元(約4000円)の給付金の支給が今年1月から停止されており、行政側は公式サイトで財政悪化を理由に給付が出来きていないことを認めています。現状は100歳以上の困窮者147名へ、合わせて月約200万円のみの支給が実施されているとしています。
財政悪化を理由に、高齢者向けの生活保護の支給を説明もなく突然打ち切った行政側の対応には驚くばかりです。貧困の高齢者にとっては命にも関わる事態です。行政・政府として弱者に対する切り捨てを行うのだとすれば、一体何のために国家は存在しているのでしょうか。