今月7日、中国チベット地方を襲った大規模地震ではこれまで死者126人、負傷者人は188人に上っていることが報じられ、現在も現地では消防による救出作業が続いています。
中国ではこうした災害が起きると、メディアやSNSで必ず募金額ランキングが発表され、企業や芸能人がどれほどの金額を寄付したかランキング形式で紹介する記事や投稿が数多く投稿されるのです。
実際に今回の地震発生直後からメディアやSNSでは「テンセント2000万元、富士康2000万元、BYD自動車1000万元、TikTok500万元」など企業ごとに寄付額をランキング形式で伝えている他、芸能人についても「俳優・成毅50万元、女優・譚松韻60万元、テニス選手・鄭欽文100万元」と伝えています。
さらに、企業や芸能人の寄付額についてネットユーザーからは「たくさん稼いでいるはずなのに少ない」「もっと出すべき」「寄付しないやつは愛国者ではない」などの声も寄せられています。
中国では2021年から貧困対策の一つとして共同富裕政策を導入。富裕層や大企業に対して、積極的な慈善活動や寄付を呼び掛けてきました。こうした流れもあり、中国では災害が発生するたびに有名人や企業がどれほどの金額を寄付しているのか、ネット上で監視するかのような動きが活発となっていたのです。また、企業側や芸能人たちもネットでの炎上などを恐れ、寄付した際の振込明細をSNSなどで公表するなどしてきました。寄付額について批判しているネットユーザーたちは、果たして個人でどれほどの寄付をしているのでしょう。