タイとミャンマー国境付近で誘拐され行方不明となっていた若手俳優・王星について、中国メディア・大象新聞（1月8日）など複数のメディアが現地当局に保護されたと報じています。
1月7日、ミャンマーと国境を接するタイ北部のターク県の現地警察は記者会見を開き、7日夕方頃に王星の身柄がミャンマーからタイ当局に引き渡されたと発表し、本人も会見の場に姿を現していました。
本人の証言により事件の詳細も徐々に明らかとなってきています。王星は撮影の仕事依頼を受け、タイに向けて出国。その後、撮影関係者を名乗る男たちとタイで接触した際、船に乗るよう命じられその際に犯罪に巻き込まれたと気がついたと語っています。ミャンマーに入国後、王星は特殊詐欺組織から犯罪行為に加担するよう迫られていました。
東南アジアを拠点に活動する中国系特殊詐欺組織ですが、最近では中国人の若者だけでなく台湾人の若者などが求人広告などに騙され犯罪行為に加担させられています。また、SNSでは文法の怪しい日本語で日本人の若者を東南アジアでのリゾートバイトと称した求人広告でリクルートする詐欺組織も増えています。
今回、救出された王星は中国メディアが大きく報じたことで詐欺組織側が警戒しすぐに解放したことが予想されます。