中国で新卒生資格の延長 さらなる混乱の可能性も | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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若者の就職難や失業率の悪化が止まらない中国。安定を求め公務員志望者が急増している他、政府は人材不足とされているハウスキーパー業などへの就業を斡旋するなど迷走を続けています。

具体的な就職率改善に向けた対応が打ち出せていない中国では、一部地域で大学生の新卒資格を延長する政策を発表しています。

中国メディア・海報新聞(1月5日)は、貴州省や上海市、湖南省では新卒資格を2年〜3年ほど延長すると報じています。中国では公務員試験や多くの企業について、新卒生に限定した採用試験資格や入社資格を与えているケースが多く、若者から不満の声が寄せられてきました。



しかし毎年、新卒生数が過去最高を更新しており新卒資格の延長によって、就業機会は更に難しくなる可能性も指摘されており、今回の政策は就業率の根本的な解決どころかさらなる混乱を引き起こす可能性もあります。来年は43万人増の1222万人もの新卒生が誕生します。