日本でも社会問題化している闇バイト。中国では就職難の若者が求人広告などに騙されてミャンマーなどの東南アジアに誘い出され振り込め詐欺などの犯罪に加担させられています。さらに、俳優やタレントが海外での撮影と称した偽仕事に騙され誘拐される事件まで発生しています。
中国メディア・都市時報(1月6日)は、若手俳優・王星が海外での撮影に参加した直後、行方不明となっていることを報じています。
王星の関係者によると12月24日に王星がタイ・バンコクでの撮影依頼を受け、1月3日にバンコクに赴いたところ、撮影スタッフと称する人物たちにタイとミャンマーの国境付近に連れていかれその直後から行方不明となっていると証言しています。
今回の報道後、同じく俳優でタレントの徐大久は自身の体験についてSNSで投稿し、「自分自身も全く同じ体験をした。撮影の依頼を受けタイに行ったところ、撮影クルーと称する人物たちに撮影場所まで移動するため車に乗るよう指示されたが怪しく思いその場から逃げ出した」と語っており、今回行方不明となった俳優について、ミャンマーで犯罪行為に加担させられている可能性があると指摘しています。
中国人にとって人気の観光地となったタイですが、これまでにもタイで観光中の中国人が誘拐されミャンマーに連れて行かれ犯罪に巻き込まれる事件も確認されています。情勢が不安定なミャンマーでは、中国系詐欺組織が現地の当局者と結託し犯罪行為を行なっていることが分かっており、ありとあらゆる方法で若者をリクルートしてきました。