ペット大国となった中国ではすでに1億匹の犬・猫がペットとして飼育されており、ペット関連ビジネスも年々拡大しています。一方でペットに関する虐待事件や詐欺事件も増えており中国メディアも警鐘を鳴らしています。
中国メディア・新京報(1月4日)は、中国で猫の無料引き渡しを口実にした詐欺事件が相次いで発生していると報じています。
すでに事件として確認されている手口として、詐欺業者が「猫の無料引き渡し」と称し、猫の引き渡しと引き換えに飼い主に高額な値段で「猫のエサ」「猫砂(トイレ)」などのペット用品を毎月引き落としで契約させるというもので、猫が亡くなった場合でも契約期間を理由に、ペット用品の定期購買は止めることが出来ずトラブルとなっているというのです。
中国メディアが調査したところ、こうした業者が送りつけているエサや猫砂は適正価格よりも高額となっており、保護猫の無料譲渡と称した事実上の詐欺行為であると伝えています。
業者の中には、ペット用品の定期購買を長期的に継続させるため故意にペットの健康や寿命に影響を与える成分をエサに使用し、猫を故意に死亡させ2匹目、3匹目の猫を引き渡そうとする者も存在していると報じられています。悪質なペット業者が野放しになっている原因もやはり法整備の遅れが指摘されます。