中国で「偽装出勤会社」が登場 | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
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若者の就業率の悪化に歯止めがかからない中国では、政府が新卒生に家政婦業への就業を勧めるなど迷走を始めています。新卒者数は毎年、最高記録を更新しており就業率の悪化は避けられない状況となることが予想されます。


中国メディア・網易(1月1日)は、就業率・失業率の悪化が顕著となる中国で「偽装出勤企業」までもが登場していることを報じています。「偽装出勤企業」とは、家族や友人に無職であることを隠すために出勤しているかのように偽装するための会社だと言います。




このオフィスを提供する人物によると、オフィス内には一般企業と同じようにパソコンがデスクなどが設置されており、一日30元(約600円)で利用できると説明しています。オフィスにいる間は自分の座席でゲームをしたり自由に過ごすことが可能で、オフィス型ネットカフェのようなイメージだと説明しています。


中国のSNSでは、「今の自分がまさにこんな生活だ。去年10月に失業して2ヶ月間、図書館に通って出勤しているふりをしている」「都市部の図書館は朝から若者が列をなしている。みんな履歴書を書いている」などのコメントが寄せられています。


失業者が増えすぎたことで「偽装出勤企業」まで登場している中国。2025年には過去最高の1222万人の新卒生が誕生する予定となっています。