中国で13歳少年に無期懲役判決 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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未成年者による凶悪犯罪が多い中国では、未成年者の刑事処罰年齢について議会での議論が度々行われ、殺人や重大犯罪について刑事責任が問われる年齢を従来の14歳以上から12歳以上に引き下げる法改正が行われました。

今月30日、河北省邯鄲市の裁判所では法改正後、初となる未成年の被告3名に対する裁判が行われその判決に大きな関心が集まっています。



今年3月、河北省邯鄲市内の中学校で13歳の男子児童が行方不明となる事件が発生していました。行方不明となった翌日3月11日、警察や家族の捜索の結果、男子児童は近所の農地の下に埋められ遺体となって発見され警察は男児児童を殺害したとして児童と同じ学校に通っていた同級生3名を逮捕し、3名は犯行を認める供述を行なっていました。

これまでの裁判で、この3名は日頃から男児児童に対し暴行を加えていたり多額の金銭を恐喝するなどしており、事件のあった3月10日には暴行の末、殺害し遺体を共謀して埋めた後、男児のスマートフォンを使い電子マネーを自分たちに送金するなどしていました。

今月30日、犯行に関わった13歳の3名について裁判所は、主犯格として殺害を主導したAには故意による殺人罪として無期懲役判決を、他の2名についても懲役12年などの判決を言い渡したのです。現行の刑法では未成年者への最高刑罰は無期懲役となっている中国ですが、SNSなどでは未成年者への死刑判決を望む声も高まっています。