中国で難関大学出身者の卵子が1800万円で違法売買 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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代理出産が違法行為とされる中国ですが、実際には闇病院などで代理出産は横行しており、また卵子や精子の違法売買も頻繁に報じられ死亡事件まで発生しています。

さらに、高学歴社会となった中国では提供者の学歴により違法売買される卵子や精子の価格が大きく値上がりしていることが報じられています。

中国メディア・観察者網(12月13日)は、安徽省合肥市で違法代理出産を行っていた医療機関を摘発したことを報じています。地元当局は複数の若い女性から卵子を採取後、胚移植などを行なっていたと見て捜査を進めていました。



特にこうした違法な医療機関では国家重点大学と呼ばれる中国国内の難関大学の在学生や出身者の卵子は高値で取引されており、30万元(約600万円)ほどで売買されていたとされています。さらに、北京大学や清華大学の出身者であれば90万元(約1800万円)だったと報じられています。

今回の事件では公立病院に勤務する医師が副業として関与していた証言も寄せられています。中国国内の病院ではコロナ禍で多額の設備投資を行い、コロナ禍以降、病院の倒産が相次いでおり医療従事者への給与未払いや解雇なども深刻となっています。

また、不景気の影響から若者世代での就職率・失業率は悪化の一途を辿っており、政府は新卒生に対して家事代行サービスへの就業を奨励するなど迷走する事態となっており、こうした状況も若者が生活のために違法に卵子・精子を提供する要因ともなっているのです。