ペット市場7兆円 中国で高齢ペットビジネスが急拡大 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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不動産バブルの崩壊や失業率の悪化、少子高齢化への急速な突入など中国の国内経済は厳しい状況が続いています。こうした中、中国で急成長しているのがペットビジネスです。香港メディア・東網(12月8日)は、中国国内でペットを飼育する世帯数が1億を突破したことを報じています。





現在、中国国内の世帯数は約5億世帯であることから5世帯に1世帯はペットを飼っていることになります。さらに、ペットととしての犬猫の頭数は約1億2000万匹を超えており、2026年にはペットビジネスの市場規模は7兆円以上となることが予想されています。

すでに動物病院、ペット用フード、ペット用おもちゃ、ペットホテル、トリマーなど多岐に渡るペット関連業界は急成長を遂げており、さらに最近では高齢となったペットに関連したビジネスも急拡大していることが報じられています。

経済成長とともに中国では2010年以降、ペットブームが起こり現在では高齢ペットのための「ペット専門葬儀社」や「高齢ペット専門ホーム」が上海や北京、広東などの都市部で次々と誕生しているのです。特にペット葬儀社はこの数年で5500社も誕生し、市場規模も約400億円となっています。

世界最大のペット大国となった中国ですが、動物愛護法などの法整備は依然として進んでおらず、成分を偽造したペットフードによる健康被害、虐待事件が頻繁に報じられています。