今月19日に中国・アモイ白鷺体育場で行われたサッカーのワールドカップアジア最終予選の日本対中国の試合。試合は日本が勝ったものの、中国側の観客によるピッチ乱入、日本人選手へのレーザーポインター照射、国歌斉唱へのブーイングなどが報じられ、怒りを通り越して諦めのような気持ちを抱いた日本人も多かったのではないでしょうか。
中国メディア・網易(11月23日付)は試合の日、日本代表のユニフォームを着ていた中国人が周囲にいた人たちに囲まれ、誹謗中傷の被害に遭っていたことを報じています。日本でも大きく報じられ、男性に対しては「売国奴」などのコメントが殺到していました。警察による保護を受けたこの男性ですが、中国のネットユーザーからは「治安管理処罰法」でこの男性を逮捕するべきとのとんでもない議論が行われているのです。
ネットユーザーからは、「中国人が他国のユニフォームを着ることは法的に罰することは出来ないが、他国をユニフォームを着ることで公共の秩序を混乱させた行為は治安管理処罰法に該当する」との指摘が寄せられており、またこうした指摘を否定する意見も寄せられ大きな議論となっているのです。
個人的な意見ですが、自国民が他国のユニフォームを着ていることを理由に大騒ぎしたり誹謗中傷を行う行為こそ「治安管理処罰法」に該当するのではないかと思います。