中国で相次ぐ無差別殺傷事件。子供たちにとって最も安全な場所であるはずの学校で事件が頻発しています。今月には湖南省の小学校前で自動車が突っ込み児童や保護者が轢かれ負傷。江蘇省では短期大学にあたる職業技術学院で8人の学生が襲撃され刃物で殺害されています。
香港メディア・東網(11月21日付)は今月20日、浙江省杭州市にある杭州電子科技大学の学生宿舎で殺傷事件が発生したと報じています。事件の様子を撮影した動画では、この大学の情報工学部の学生が入居する学生宿舎の部屋で、学生と思われる男性が倒れ周囲には多くの血の跡も確認できます。
また17日には広東省広州市にある広東工業大学の宿舎内で学生が刃物で背中を刺される事件が発生しています。中国国内では2つの事件について、情報統制が敷かれているためか国内の検索サイトでは一切の情報が検索出来なくなっています。
これまでこうした事件を「突発的な事件」と説明してきた当局。過去の無差別事件についても犯人の詳しい動機や情報の公開に消極的態度を見せてきました。模倣犯を防止するためなのか、中国では事件の発生すらも報じなくなっているのです。