観光地や公共の場でのマナー違反。中国国内ではこうした問題に対応するため、数年前からマナー違反を犯した人物の記録を信用情報に記録する取り組みが行われています。マナー違反を繰り返す人物は、住宅ローンなどの契約にも悪影響を及ぼすのです。
国民のマナー向上を図る中国ですが、今回8歳の子供の問題行動を巡り、国営施設が出禁処分を下したことが大きな議論となっています。
中国メディア・極目新聞(11月16日付)は、四川省成都市にあるパンダ繁殖研究センターが16名の来館者について永久出禁処分とすることを発表したと報じました。同研究センターによると、出禁処分となった16名の来館者は、パンダに向かってオモチャの銃で弾を当てる、食べ物を投げ入れる、タンや唾を吐きかけるなどの行為があったとして出禁処分としたのです。
さらにこの16名の中には、8歳の児童が含まれており施設側は8歳の児童を永久出禁処分とした理由に、「パンダに向かってオモチャを投げ入れる危険行為があった」としています。
今回の施設側が8歳の児童を永久出禁処分とした今回の出来事について中国のネット上では、「親の躾が悪いのだから親を出禁処分にするべき。8歳の子供に永久出禁はかわいそう」「8歳の子供であっても動物に向かってオモチャを投げつけることがどれだけ悪いことか理解できるはず。施設側はきっと今まで何度も未成年者のマナー違反に困ってきたのだろう」「子供が投げ込んだオモチャをパンダが誤飲して死んだらこの子供と親はどう責任をとるつもりだったんだろう」などのコメントが寄せられています。