中国人に人気の留学先として香港やマカオの大学が挙げられます。一方、今年に入り香港大学などは中国からの留学生について偽造した学歴証明書などが提出されていた可能性が高いとして香港警察などが捜査を行なっていました。その結果、100名近い中国人留学生が偽造証明書を提出していたことが判明し逮捕者が出る事態となっています。
中国メディア・南方都市報(11月18日付)は、こうした偽造証明書を悪用した中国人留学生について、マカオでも確認されたと報じています。
11月18日に開かれたマカオ司法警察による会見によると、マカオ科技大学に通う中国人留学生について24名が偽造証明書を提出し不正入学していたことが明らかとなったと公表しました。さらに、マカオ司法警察は4名の身柄を取り押さえた一方、20名については事件発覚直後、マカオから逃走しているとしています。
こうした事件の背景には、中国国内で学歴至上主義の高まりが挙げられます。中国人の親の中には子供が国内の難関大学に合格出来ないのなら、せめて香港やマカオの難関大学に留学させて箔をつけさせてあげたいという考えがあるのです。実際に中国メディアも今回の事件について、学生の親から違法な留学仲介業者に多額の金が支払われていたと報じています。