映画産業の超巨大市場となった中国。すでに中国国内だけでハリウッドに次ぐ市場規模となり、コロナ前の2019年には641億元(約1兆2000億円)の興行収入を記録しています。
コロナ禍で失速していた中国の映画産業ですが、現在は復調傾向にあり、今日から始まった国慶節の大型連休では複数の注目映画の公開があり、「749局」という映画が初日の興行収入を5億元(約100億円)と、トップになったことを中国メディア・新京報(10月1日)が報じています。
映画「749局」は、かつて中国に実在した超能力や未確認飛行物体や未確認生物などを専門的に調査・研究する実在の政府機関で、監督の陸川(ルー・チュアン)は、この機関の研究員だった過去があります。
陸川は今回の映画以前にも2015年に「ドラゴン・クロニクル」という映画の監督を務めています。この映画は、1974年に中国の崑崙山で発見された謎の巨大生物の骨の謎を解明することがテーマとなっていますが、陸川監督は749局の研究員だった当時、崑崙山で謎の巨大生物の骨が発見され749局で実際に調査をしたことを明かしており、事実に基づいた映画だったことを明かしています。
冷戦時代だったこの当時、アメリカやロシアも超能力研究を政府機関で行っていたことは周知の事実です。今回の映画が大ヒットとなった背景には、人々の心を引く神秘的な探究心があるのかもしれません。