元サッカー日本代表で、5年前に中国プロリーグ・広州富力でコーチを務め、現在は中国U16のコーチも務める上村健一さん。中国では上村さんが中国メディアに語った中国サッカーの分析が的確だとして非常に大きな関心を集めています。
中国メディア・鳳凰網(9月27日付)によると、上村さんは中国サッカーの優れてる点について2つ挙げ次のように語っていると伝えています。
「中国選手たちは実行力が高く、彼らに合った高度な戦術をやらせている。また身体的に恵まれた選手が多い。ただし、科学的なトレーニングをしなければ返って身体を壊すことになるため気をつけなければならない」としています。
一方、欠点についても挙げており「個人個人に思考能力が足りていない。多くの戦術たちはコーチの言うことだけを聞いてしまい、コート上ではその瞬間の状況に応じた自分の判断で動くことが出来ていない。思考能力の欠如は彼らのこれまでの生活環境や教育環境、練習環境と大きな関係性がある。魚だけを与えて漁の方法を教えないというこれまでの環境に原因がある」と分析したのです。
こうした分析に中国のネットユーザーからは、「中国社会の縮図のようだ。責任を取りたくないから上の言う事だけを聞いて動く」「中国では子供の頃から親と教師の言葉が絶対という教育を受けてきた。自分で考える機会が確かに少なかった」などの意見が寄せられています。