18日に発生した深圳市での日本人男児への殺傷事件について、ご遺族に心よりご冥福をお祈り申し上げます。
シンガポールメディア・星島網(9月19日付)は、殺害の被害に遭った10歳の日本人男児について、母親の目の前で襲われ腹部や大腿部を刃物で複数刺される凄惨な事件だったと報じています。また、シンガポールメディア・聯合早報は、男児の両親は日本籍と中国籍で男児は日本籍だったと伝えています。
今回の事件について、一部の中国のネットユーザーは犯人の犯行動機について、「戦時中の日本軍の行為が発端だ」とする声や、「過去の戦争犯罪の謝罪をしてこなかった日本政府の責任だ」と主張する誹謗中傷の声が寄せられています。
一方で、「日本に対する仇恨教育を終わりにする時がきた」「中国の教育が招いた事件だ。どうせ偶発的な事件だと中国政府は主張するがそれで終わらせてはいけない」「なぜ中国メディアはちゃんと報道しないのか、同じことが日本で起きたら外交問題になるだろう」などのコメントも寄せられています。
犯人の犯行動機が反日感情に基づく憎悪殺人であれば、戦後79年となった今、10歳の子供に何の責任があるのでしょうか。
政治や外交の駆け引きの名の下に国民感情を利用したり、公職者が国家間の対立を煽る行為をしていたとすれば、今回の事件の責任は犯人だけに集約されるべきではありません。