本日18日、深圳市で現地の日本人学校に通う10歳の男児が44歳の男に襲われ刃物で刺される事件が発生しました。日本領事館によると、男児は17時30分時点で手術を受けていることが確認されています。
9月18日は、中国では「柳条湖事件」が起きた「国恥の日」として毎年、追悼活動が各地で行われています。今回逮捕された男がこうした日を狙って事件を起こした可能性も指摘されています。
中国のネット上では、日本への憎悪を煽るために中国各地の日本人学校をターゲットにした動画などがこの2〜3年ほどで大量に投稿されるようになっています。こうした動画には、「中国を侵略した日本人の学校が中国になぜあるのか」「日本人学校は中国への文化侵略の象徴だ」「中国の領土にある学校なのに中国人が自由に学校に入れないのはおかしい」など、事実を歪曲した解説やコメントが掲載されています。中には、ドローンで空中から撮影した日本人学校の校内の様子を投稿する者もおり、現在もこうした動画は削除されることなく存在しています。
今回の犯人が「国恥の日」や、こうしたデマ動画に触発され事件を起こしたのだとすれば、このような状況を放置してきた中国当局の責任は重大です。