蘇州市の日本人親子襲撃事件 中国人女性の死亡 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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今月、中国蘇州市で発生した日本人母子に対する刃物を使った襲撃事件。この事件では男が日本人学校の通学バスに乗り込み更に凶行を重ねようとしていたところ、バススタッフの中国人女性が男の侵入を阻止しようと刃物で刺され救急搬送されていました。

こうした中、蘇州市公安当局は今朝公式サイトを更新し、緊急搬送された女性が亡くなったことを発表しました。公安局は自らの命を犠牲に親子を救った女性について、勇気ある行動であったとして表彰する方針であることを公表しています。
 


【亡くなった胡友平さん】

中国では今年4月にも日本人駐在員が中国人男性に襲撃される事件が発生していた他、今月には吉林省の公園でアメリカ人講師4名が中国人に襲撃される事件が発生していました。

こうした背景には中国社会の大きな変化も影響しているのかもしれません。中国はコロナ禍以降の国内経済の悪化に加え、ネット規制の強化、失業率上昇、敏感な発言や表現に対する緊張感などで市民の国家に対する不満が高まっていました。

一方で、こうした社会不安の解消の矛先として、アメリカや日本などを標的にしたヘイト世論の高まりも見られていました。こうした動きは国営メディアの他、本来国家間の調整役であるはずの外交官にも見られ国家間の対立を扇動するかのような動き(戦狼外交)も顕著となっていました。

今回の事件の真相は再発防止のためにも必ず解明されなければなりません。犯人がこうした社会の雰囲気に触発され事件を起こしたのであれば、単純な通り魔事件として処理するのは危険なのではないでしょうか。