アリババ創業者 海南省の小学校に今年初めて姿を見せる | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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アリババグループの創業者で中国のIT業界の発展に大きな影響を及ぼしてきた馬雲(ジャック・マー)。順風満帆に見えた起業家・馬雲でしたが、中国共産党現政権との不和も噂され現在は表舞台から姿を消してきました。2020年10月、馬雲は講演の場で金融監督当局を批判、その直後、アリババ傘下のアントグループの新規株式公開(IPO)が中止に追い込まれ、さらに独占禁止法違反で182億元(約3000億円)にも上る罰金刑を言い渡されるなど、巨大になりすぎたアリババへの集中砲火は厳しいものへとなっています。

これまで詳しい動向が分からなかった馬雲ですが今月10日、中国海南省にある五指山市の小学校に姿を見せていたことが分かりました。中国メディアによると、馬雲が今回姿を見せたのは今年初めてのことで、馬雲はこの学校の教師たちと教室で交流活動を行い、教区格差の問題を抱える農村での教育活動について意見交換を行ったことが報じられています。






さらに、教室にはディスプレイが設置され、現在農村で教師をしている約100名とオンライン交流も行ったことが伝えられています。一体なぜ、小学校で教師たちとの交流会を行ったのでしょうか。

実は馬雲、アリババを創業する前は杭州市内の大学で英語教師として7年間、教壇に経っていた過去があります。これまで、中国国内での教育格差について馬雲は幾度となく問題提起してきました。また、財界引退後は特に農村部での教育事業に専念していきたいと明言してきました。実際に2014年には私財を投じ、農村部での教育格差解消に向けた「馬雲公益基金会」という非営利団体を設立し。農村部の学校への教育支援や農村部の教師に大師に対し、毎年100名に10万元(約160万円)の経済支援も行って来たのです。この基金会は中国国内のみならず、これまで東南アジア4ヶ国への経済支援なども行なってきました。

アリババと距離を置き、非営利の形で教育支援活動に身を投じることで、アリババを守り自身の夢も実現しようという考えがあるのかもしれません。一代でアリババを中国一のIT企業に成長させた馬雲。今後、教壇に立つ馬雲の姿が見られるのかもしれません。