ロックダウンが続く西安市 妊婦の女性が緊急搬送されるも胎児が死亡 | 周来友 オフィシャルブログ
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周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
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新型コロナウイルスの感染拡大が深刻となる中国陝西省西安市で昨年12月から続くロックダウン。現在も1300万人が外出制限の管理下に置かれています。西安市政府は感染拡大防止を最優先しているため、食料の配給の遅れや治療を受けれなかった市民が死亡する事件も起こっているようです。






現地メディアによると今月4日、中国のSNS上では西安市に暮らす市民が助けを求める文章を投稿したと伝えています。この投稿によると、投稿者の父親は昨年12月にHIVに感染し脳膜炎を併発しており、医療機関での治療を求めてきましたが、ロックダウンによる影響で多くの病院から治療を断られる状況が続いていたと言います。

今回の投稿がSNSで大きな注目を集めると、現地衛生健康当局はこの投稿者に連絡し、父親の治療を行うため、入院の手配を行うことを伝えたのです。SNSで話題となったことで、治療の機会を得られた人がいる一方、失われた命についても報じられています。

同じ西安市では今月1日、妊娠8カ月の女性が搬送先の病院で2時間もの間、処置を行われずその結果流産していたことが分かりました。現地メディアによると、妊娠8カ月の女性は1日夜7時頃、腹痛を訴え救急車を呼びましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響から救急通報は一切つながることはなく、警察へ通報を行いました。その後、8時頃にゆやく病院に搬送されましたが、病院では核酸検査を行わなければ入場することが出来ないことになっており、核酸検査待ちの時間は4時間以上に上っていたのです。


《女性の足元には大量出血の跡が見られる》


妊娠し腹痛を訴えていた女性も核酸検査待ちのため、病院の前で待機していましたが一時間後大量出血が見られたため、ようやく病院は緊急手術を行うことを決めたのです。ところが残念ながら子供の命を助けることは出来なかったのです。ロックダウンが行われている西安市の市民の生活やこうした事件の情報は、なかなか表に出てこないため何が起こっているのか把握が難しい状況となっています。感染防止を優先するあまり、人命を犠牲にするようなことになっていれば本末転倒と言わざるを得ません。