H&M 中国でさらに厳しい立場へ | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
公式ホームページ:http://zhoulaiyou.jp

世界的に有名なスウェーデンのアパレルメーカー・H&M。中国国内では約500店舗を展開し、中国市場では約1500億円もの売り上げを誇っていました。しかし、H&Mは昨年9月、中国による少数民族ウイグル人への強制労働問題などが報じられたことを受け、同自治区で生産された綿花の調達の中止を発表したことから、中国国内では同社に対し、ボイコット運動が行われてきました。さらには、広告配信ですらできない状況となっていることが報じられています。

中国メディア・騰訊新聞は、ライブ配信プラットフォーム大手・闘魚(DouYu、ドウユウ)が、広告配信に際しH&Mの広告動画を配信していたことから、ネット上で炎上し謝罪に追い込まれていることを報じています。

記事によると、H&Mの広告動画は今月2日から配信され、中国のネットユーザーからは、「新疆ウイグル自治区の綿花を使用しないと発表し、中国を否定したH&Mの宣伝を闘魚が行った」として、闘魚に対して厳しい声が寄せられていたのです。

こうした批判に対し、闘魚は公式SNS上で声明文を発表し、「H&Mブランドの広告動画を配信したことについて、皆様に謝罪いたします。すでにご指摘いただいた広告動画はすでに削除しました。今回、こうした広告動画が配信されてしまった背景には社内での審査過程に不備があったことが原因です。ご批判を下さったネットユーザーの皆様やメディアに感謝いたします。ありがとうございました」と、謝罪しています。

今回の問題がここまで大きくなってしまった背景には、問題発生時期が中国の建国記念日にあたる国慶節だったことも挙げられるでしょう。

中国市場での回復を目指していたH&M。今回の出来事によって今後さらに厳しい局面に立たされることになりそうです。