中国で幼い姉弟が自殺 背景に宿題の苦悩か | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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中国で始まった“塾禁止令”と“宿題制限令”。こうした政策の背景には、家庭における教育費の増大を抑え少子化改善を目指し、さらに児童の健康問題を改善する狙いが挙げられます。日本では考えられないこうした政策ですが、中国では宿題を苦に自殺する児童が後を絶たず、対策を待ち望む声も大きかったのです。

こうした中、中国江西省豊城市では今月7日、宿題を理由に幼い姉弟が自殺する事件が発生してしまいました。

地元メディアによると、江西省豊城市で家族と共に暮らしていた12歳の姉と10歳の弟が29階の住宅から飛び降り自殺を図り死亡したことを伝えています。2人の面倒を見ていた祖母によると、事件発生当時、祖母は皿洗いをしており、2人の姉弟はテレビを視聴していたといいます。しかし、祖母が皿洗いをしていた際、2人は自宅を出て29階から飛び降り自殺をしてしまったのです。

2人の自殺を目撃した近隣住民の通報で駆け付けた地元警察は、自殺の原因を捜査するため姉弟の部屋を調べていたところ、2人が生前に残した遺書を発見しました。遺書には2人の名義で、「これ以上、宿題をしたくない」という内容の文章が残されており、警察は2人が宿題を苦に自殺をしたと見て捜査を行なっています。

日本では考えられないことですが、中国では児童が宿題を苦に自殺する事件が後を絶たず頻繁に報じられてきました。小学生が夜24時頃まで宿題を行うことも珍しくなく、中国では児童の近視•肥満•自殺が大きな社会問題となっていました。今回自殺してしまった姉弟も、さらに素早い国や行政の対応があれば救えた命だったのかもしれません。