16年ぶりに誘拐された子供と再会 背後には「梅おばさん」の関与か | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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貧富の格差拡大や児童の健康問題、少子高齢化など深刻な社会問題が山積する中国。様々な問題が課題となっている中、決して忘れてはいけないのが、かつて中国各地の農村部を中心に発生していた児童誘拐です。海外メディアなどは、中国では年間数万人〜20万人の幼児が誘拐され人身売買が行われていたと報じてきました。現在、中国国内では約2億台の防犯カメラが設置されるなどしているため、児童誘拐の発生はほとんど見られませんが、今も数十年に渡り誘拐された子供の捜索を行っている家庭が少なくありません。

こうした中、中国メディアは今月6日、16年ぶりに誘拐された子供と再会を果たした両親について報じています。



事件は2005年、広東省恵州市で発生し当時1歳半の赤ちゃんが何者かに誘拐され両親が16年に渡り捜索を行ってきました。

事件発生前、両親は近所で知り合った地元の中年男性と仲良くなりこの男性から仕事を紹介してもらったり、引っ越しの際には賃貸住宅の紹介をしてもらうなど家族ぐるみで交流をしていたといいます。ところが、2005年8月5日午後4時頃、共働きだった夫婦は産まれて間もない1歳半の子供を信頼していたこの男性に預けていたところ、男性は子供と共に姿を消し、その後16年に渡り男と子供の行方が分からなくなっていたのです。

中国メディア・騰訊新聞が報じたところによると、この男は人身売買を目的に夫婦に近づき子供を誘拐したことを報じています。こうした中、2016年に警察当局がこの男を逮捕したことで事件は急展開を迎えます。警察は数年に渡り男が関わった誘拐事件について捜査を行い、複数の誘拐された子供が発見されたのです。

警察は男の供述などを基に、今回の夫婦の子供を広東省広州市で発見。DNA検査の結果、夫婦の子供であることが判明したのです。子供は現在17歳で深圳市内の高校に通っていたのです。16年ぶりに親子は再会を果たしたのです。今回の誘拐事件ですが、その背景にはこれまで中国国内の多くの誘拐事件に関与し現在も指名手配されている「梅おばさん」の存在があったことも報じられています。



詳細な似顔絵も公開される中、今も逃亡を続ける「梅おばさん」。児童誘拐の被害に遭った多くの両親や家族にとって、この女の発見は悲願でもあるのです。