大雨災害の最中、抗日戦争ドラマを放送し続けたテレビ局 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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中国河南省では17日から記録的な大雨が続いています。メディアは、「1千年に1度の暴雨」と報じ被害の深刻さが映像からも伝わってきます。鄭州市では地下鉄の浸水などによってこれまでに16人の死亡が確認され、10万人以上が避難生活を送っています。現地では人民解放軍、警察、消防など2万人が救助活動にあたっています。







歴史的な大災害となっている今回の大雨による被害ですが、中国では地元テレビ局に対し憤りの声が多く寄せられていることが伝えられています。

騒動のきっかけは北京外国語大学の教授がSNSに投稿したつぶやきでした。この男性教授は、大雨により被害が拡大しているにも関わらず、河南省の公営テレビ局が抗日戦争ドラマを放送し続けていることを厳しく批判したのです。男性教授は、抗日戦争ドラマの放送が終わると今度は歌番組を放送したテレビ局に対し憤りのコメントを寄せ、中国のネット上では教授の指摘に賛同するネットユーザーたちによってリツイートされるなど、テレビ局への非難の声が高まっていたのです。

教授の投稿から30分後、テレビ局は批判の声がネットで殺到したことを受け、公式SNSで声明を発表し、災害の状況について番組を編成し放送することを明らかにしたのです。ネット上では今もテレビ局に対し厳しい意見が寄せられており、「他人に指摘されようやくテレビ局として何をするべきが気が付いたのか。恥ずべきことだ」などの意見が寄せられています。

公営放送としての役割を果たさないばかりか、視聴者からの指摘でようやく災害報道を始めた現地テレビ局。非難の声はまだ止みそうにありません。