中国でスマホ依存の高齢者が増加か  | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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スマートフォンの普及は私たちの生活を一変させました。それに伴い社会問題となっているのはスマホ依存症の増加です。食事をしながらスマホ、お風呂にスマホ、トイレにスマホ、寝る前にスマホ、用もないのにスマホを開くなど、常にスマホを持っていないと落ち着かない人が増えているのです。実は中国では高齢者にこうしたスマホ依存の症状が見られる人が増えており、中国メディアが警鐘を鳴らしています。

中国メディア・澎湃新聞が発表した《2020高齢者インターネット生活報告》によると、現在では中国では1日のスマホ利用時間が10時間を超える高齢者が急増していると伝えています。現在、中国国内でのインターネット利用者は9.4億人おり、その中の10%にあたる9600万人が60歳以上の高齢者だと言います。その中でも、約230万人の高齢者の1日あたりのスマホ利用時間が6時間を超えており、さらに10万人が10時間を超えていると報じられたのです。

報告書によると、高齢者たちは主にショート動画の視聴、小説、ゲームなど若者と同じようなコンテンツをスマホで楽しんでおり、平均で44個のアプリをダウンロードしていると伝えています。メディアは、スマホに没頭する高齢者が増える背景には、一人暮らしの高齢者が増加しており、スマホが彼らの拠り所となっているのではないかと指摘しています。

また、高齢者たちが特にスマホで視聴している動画配信番組についても伝えられており、《新相親大會》というお見合い番組が人気だと指摘されています。これは、高齢者たちが未婚の息子や娘を心配しこうした番組を視聴しているという世相も伺えます。

インターネット利用の調査に如実に反映される中国の高齢者の実態。寂しさをスマホで紛らわす高齢者が増加している現実を知ると複雑な心境です。