中国で代理出産の斡旋業者に罰金刑 | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
公式ホームページ:http://zhoulaiyou.jp

近年、不妊治療を行なっている夫婦や、同性婚カップルの間では代理母出産という方法が議論されるようになりました。日本では法的に禁止されているため、台湾など海外で代理母出産を行うカップルが増えています。一方、中国でも禁止されている代理母出産ですが、実際には法に反し違法な斡旋業者による代理母出産が増えており社会問題となっていました。こうした中、代理母出産を斡旋していた企業に多額の罰金が課されることとなり話題となっています。

《中国の街中にはこうした代理出産などを斡旋する広告が貼られている》

中国広東省広州市市場監管局(7月16日付け)は、代理母出産を斡旋する内容の広告をネット上に掲載していた企業について調査を行い、その結果違法行為が認められたとして60万元(約1000万円)の罰金刑としたことを公表しました。

今回罰金刑の対象となったのは、広州市にある九凝山網絡科技有限公司という企業で、この企業は昨年7月から代理出産の斡旋を行なっていました。中国メディアによると、この企業は中国国内で禁止されている代理出産を、顧客に対し約7万元(約100万円)で提示し、タイで行ってきたとされています。

中国は生命倫理の観点から、2001年から国内での代理出産などを全面的に禁止する法律を施行してきました。また、自国民に対しては、違法ではないですが、第三国での代理出産も行わないよう呼びかけています。こうしたことから、中国では斡旋業者が第三国での代理出産サービスを提供するようになり、法の抜け穴を利用した代理出産ビジネスが横行したいたのです。さらに近年では、女子大生など若い女性に卵子の提供を持ちかける違法業者の出現や、高額な報酬と引き換えに代理母となる若い女性の存在も報じられてきたのです。

子供がほしい夫婦にとっては、最終手段的な選択肢となる代理出産。少子化問題が喫緊の課題となる中国では、代理出産に関する前向きな議論も行われて然るべきだと思うのですが。