韓国と中国がエンタメ分野でも衝突 中国アイドルの韓国活動が禁止か | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
公式ホームページ:http://zhoulaiyou.jp

この数年、韓国と日本の関係は戦後最悪とまで言われるほど悪化の一途を辿っています。2019年7月には、日本政府が韓国に対する輸出管理手続きを通常に戻したことで、韓国では官民あげて「脱日本」が叫ばれ日本製品のボイコット運動にまで発展しました。

とは言え、日本と韓国のエンタメ交流はそれほど大きな影響は見られず、若者を中心にアイドルなどの活動は行われてきました。しかし、韓国と中国の関係悪化はこうしたエンタメ文化にまで影響を及ぼしているようです。

《今回の出来事を伝える韓国メディア》

韓国メディアは、中国アイドルの活動を韓国で禁止することを要望する請願書が韓国青瓦台に寄せられていることを報じています。記事によると、誓願書には14000人以上の韓国市民の署名が寄せられており、「韓国国内での中国人アイドルの活動を阻止する」という請願に支持が寄せられていると伝えています。

こうした背景には、韓国と中国の間にある歴史問題が大きく関係しています。1950年から始まった朝鮮戦争では、アメリカは韓国を支援した一方、中国は義勇軍という名目で事実上の政府軍を派遣し北朝鮮を支援しました。その結果、朝鮮半島は韓国と北朝鮮という2つの国家に分裂したのです。こうしたことから、韓国と中国の間では歴史認識に違いがあることは当然のことなのです。




こうした歴史認識の違いが鮮明化したのが昨年10月7日にアメリカで行われた"2020 Van Fleet Award"授賞式でした。これは、米韓関係の発展に貢献した人々を表彰するものでこれに参加した韓国のアイドルグループ・BTSは、朝鮮戦争で韓国を支援したアメリカに感謝を述べる言葉を述べたのです。これに大きく反発した中国では、ネット上にBTSの中国での活動を一切禁止するべきであるという意見が大きく寄せられ、韓国のネットユーザーと対立する事態に発展したのです。

こうした背景もあり、韓国では中国人アイドルの韓国での活動を禁止するよう主張する意見が強まっていっているのです。

これまで日本は中国や韓国から歴史問題を巡り、厳しい対応を迫られてきましたが、今後は韓国と中国も歴史認識を巡り、国民レベルで非難の応酬という事態へと発展してしまうのでしょうか。