中国で障害者女性がバスで暴言 国営メディア「恥知らず」と厳しく糾弾 | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
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日本では今年4月、車椅子を使用して生活するコラムニストの女性が自身のブログで、乗車拒否に遭ったことを発信し、その後ネット上では交通機関における車椅子利用者に対する社会の在り方について大きな議論を巻き起こしました。

こうした一方、中国では交通機関を利用した障害者の女性の発言を巡り、ネット上で大きな注目を集める事件が発生しています。

事件は先月28日、北京市の公共バス車内で発生しました。北京市交通警察によるとこの日、手足に障害を患っていると自称する中年女性がバスに乗車したところ、他の乗客に暴言を吐いたと伝えています。女性は座席に座っていた別の乗客に対し、「なぜ障害のある人間が乗車しているのに座席を譲らないのか。田舎者は本当に教養がない」などと、大声で暴言を吐き乗客に対し威嚇を始めたのです。

インターネットに投稿された映像を確認すると、女性は他にも差別的な言葉で乗客を罵倒しています。今回の事件は国営メディアでも大きく報じられ、女性について「恥知らずな人間である」と非難しています。さらに中国国内のSNSでも今回の事件について、「自分が北京の地元の人間だからとか、障害があるからってそれを特権だと勘違いしているのかな?」「高齢の障害者だからといって許してはいけない。一市民として自身の行動に法的な責任を負わせるべき」「自分が北京出身で障害を持ってることに誇りでも持ってるのかな?」など厳しい意見が寄せられています。

すでに地元警察は今回の映像をもとに、「社会に悪影響を与え、名誉毀損をした」として女性の身柄を拘留し事情聴取を行なっています。とは言え、年齢やハンディキャップに関わらず、誰もが気兼ねなく生活できる社会を目指すべきであることは先進国の務めでもあります。こうした事件がそうした社会の前向きな動きを阻害しなければよいのですが。