広州市でのインド型変異種感染拡大 中国産ワクチンの効果は限定的か | 周来友 オフィシャルブログ
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周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
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新型コロナウイルスによる感染拡大を封じ込めたかに思えた中国ですが、ここへきてインド型変異種による感染拡大が連日報じられています。5月21日にインド型変異種の感染者が広州市で見つかってから6月5日までに89名の感染者が確認され、感染力の強い変異種に警戒感が高まっています。




変異種の感染者が多く報告されている広東省広州市茘湾区では、1人の無症状感染者から19名が感染し、さらにそこから二次感染、三次感染が起こっていることが当局の調べで分かっています。

インド型変異種に感染した感染者の中には、すでに一回目のワクチン接種を終えた者が4名含まれていることも分かっており、中国国内では国産ワクチンがインド型変異種に対し、効果がないのではないかという声も高まっています。こうした指摘について、広州医科大学附属第八病院の専門家は、「4名いずれの感染者も1回目のワクチンを打っているが、2回目を打っていなかった。しかし、1回目のワクチン接種を行っていたため重症化することはなかった」と、ワクチン接種の効果についてメディアの取材に答えています。

中国メディアは当局の情報として、「中国産ワクチンがインド型変異種に対し、免疫効果は期待できないが、重症化を防ぐことは可能でワクチン接種後にインド型変異種に感染したいずれの感染者も軽症で済んでいる」と報じています。

一方で、米製薬大手・ファイザー社の新型コロナウイルスワクチンの場合、インド型変異種にも免疫効果が確認されていることから今後、中国では変異種にも対応した新たなワクチン開発に迫られることになるでしょう。変異種を巡るワクチンの開発競争はすでに始まっているのです。