中国で誘拐事件が次々と解決 54年ぶりに身元発見も | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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中国ではかつて年間20万件もの児童誘拐が発生していました。近年はAIやインターネット、全国に張り巡らされた監視カメラなど、テクノロジーの進歩もあり、誘拐事件は減少しています。さらに、こうしたテクノロジーの進歩によって過去に誘拐された子供が数十年の時を経て、両親と再会を果たす場面も多く見られるようになりました。

中国公安部は、今年1月から5月までの5ヶ月間で、過去に誘拐によって行方不明となった児童合わせて1680名を発見したことを発表しました。この中には、なんと54年ぶりに生みの親と再会を果たした人も含まれていました。

公安部は今年1月に誘拐事件専門の部署『團圓(だんえん)』を立ち上げ、過去に発生した誘拐事件を含め大規模な捜査を行ってきました。その結果、この5ヶ月でこれまでに223名の誘拐犯を逮捕したことを明らかにしました。

公安部によると、中国では現在も毎年20件前後の誘拐事件が発生していると言い、これまでは誘拐された児童の外見などの情報を公表し捜査を行ってきましたが、2009年からは誘拐された児童のDNAデータ情報や指紋情報を集め、そこから手かがりを探す手法を取り入れてきました。その結果、誘拐された児童の発見率が飛躍的に上昇し、過去の誘拐事件が次々と解決されているのです。

新疆ウイグル自治区では先日、誘拐されてから44年ぶりに生みの両親が見つかった他、さらには54年ぶりに両親と再会を果たした人がいたことも報告されています。

かつて年間20万人もの児童が人身売買組織によって誘拐されてきた中国。国民のDNA情報や指紋情報の国家による管理については、今も世界各国で議論の対象となっています。しかし、こうした犯罪が身近で発生してきた中国では犯罪捜査や犯罪の抑止力という意味で国民からの理解も得られやすいのかもしれません。