中国報道官が葛飾北斎で日本を非難 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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中国外交部(外務省に相当)の報道官・趙立堅氏が自身のTwitterに投稿した記事に、日本からの反発が強まっています。中国では連日、福島第一原発の処理水の海洋放出について批判的な報道が行われており、今回趙立堅氏は自身のTwitter上に、葛飾北斎の作品を加工し、海上汚染を強調する画像を投稿したのです。これに対し、日本の外務省は中国側に問題の画像の削除と抗議を表明しています。


今回の出来事を引き起こした趙立堅氏は、「これは中国の若者が描いた作品である。葛飾北斎は中国でもとても認知度が高い人物である。この作品は日本が汚染水を海洋放出することに対する中国人民の不満を表現したものである。日本は自身の過ちを認め国際社会の義務を果たすべきである」と、今回のツイートに至った理由を述べています。

中国国内では今回の出来事に関して、ネット上では様々な反応が見られています。コメントの多くは報道官を支持する内容が寄せられている一方、「報道官に聞きたいけど、私たちにはTwitterを使わせてくれないの?」「葛飾北斎に日本の海洋放出の問題に巻き込むのは正しいのだろうか」などの声も寄せられています。

趙立堅報道官と言えば、昨年11月にもツイートの内容を巡り、オーストラリア政府から抗議を受けていました。同報道官は、オーストラリア兵が血の付いた刃物を子どもに突きつけている合成写真を投稿し、オーストラリア兵が他国で非人道的な行為を行なっていることを示唆する投稿を行なっていました。オーストラリア政府は事実無根として、謝罪を求めると共に同報道官を厳しく非難していました。

中国メディアは、同報道官のこうしたツイートについて風刺画であると説明してきましたが、一般的に風刺画などはメディアが権力に対抗する手段として使われてきました。自国や他国の文化を尊重するべき存在である外交官が、他国の非難にこうした風刺画を利用し、国民間の対立を煽ることが果たして正しのか、今一度冷静になるべきなのではないでしょうか。