児童の近視・肥満解消に向け、中国当局が改革 | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
公式ホームページ:http://zhoulaiyou.jp

中国では小学生、中学生、高校生、大学生の健康問題が深刻化しています。若い世代の近視、肥満はもちろん、勉強漬けの日々で精神的に追い詰められ、小学生の自殺の増加も顕著となっているのです。中国では少子高齢化の影響により、医療費が年々上昇しており国家財政を逼迫しているという現実があり、児童の健康問題を早期に改善したい思いがあるのです。こうした中、中国ではこれまでの勉強至上主義から健康優先主義に向け、大きな教育改革を押し進めています。

中国教育部(日本の文科省に相当)は、“義務教育における宿題管理”と題した10の要求を全国の各学校に提示しました。この通達では、これまで膨大な量の宿題を課されてきた小中高生に対し、宿題量の大幅な削減を求める内容が記載されています。特に中国の小学生は、これまで一日平均10時間睡眠が基本とされる小学生の睡眠時間に対し、宿題量の増加によって深夜23時〜24時まで課題に追われることが一般化してきました。この結果、36%の小学生が近視、10%が肥満となるなど小学生の健康問題が大きな社会問題となってきました。


今回の通達では、近視児童の改善に向け、小学生の宿題量を60分以内に終わらすことの出来る量、中学生は90分以内に終わらすことの出来る量とすることが明記されたのです。さらに、小中学生の体育科目についても、毎日少なくとも30分の体育科目を必修とすることが義務化されたのです。これまで机上の学習を重視してきた中国にとって、大きな改革とも言える動きと考えられます。

先日もご紹介したように、中国では小学生に昼寝の時間を設けることを義務化するなど、教育部による児童の健康改革が推し進められています。日本では考えられないことですが、中国では肥満児を対象にした更生施設も数多く存在しており、子供たちの健康問題は想像以上に深刻なのです。