中国とロシアが宇宙開発で共闘、宇宙版一帯一路構想の動きも | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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中国の宇宙開発を管轄している中国国家航天局は今日24日、公式サイトでロシアの宇宙開発全般を担当する国営企業・ロスコスモスと共同で、月面基地の開発を行うことを発表し、その会見が23日に行われました。

3月、中国とロシアは共同で「国際月科学研究ステーション」の建設に向け、共同で開発を進めていくことを発表していました。現在、アメリカをはじめとし先進諸国が次々と宇宙開発に進出する中、こうした西側諸国に対抗するため、共同で宇宙開発を行うことになったのです。

今回、特に注目されるのは23日に南京で開かれた会見で担当者から発せられた言葉でした。中国国家航天局副局長・吳艶華氏は「中国とロシアで行う宇宙開発は関心を持つあらゆる国家や国際組織の参与を認めており、国際月科学研究ステーションの計画、設計、実施、運営などの分野で協力を求めている」と発表したのです。

宇宙開発の主な目的は、表面的には正確な天気予測やGPS技術の発展、宇宙起源の解明など科学技術面での活用が強調されますが、実際には軍事面での活用が重要で、敵国のミサイル発射など軍事情勢の監視などが目的とされているのです。現代の戦争には宇宙開発が大きく関わっているのてす。今回の中国宇宙開発当局の発表からは、多くの国家や国際組織を中露宇宙開発チームに引き入れ、軍事的リスクを軽減したい思惑もあるのです。

これまで、中国は中国主導による大規模経済圏“一帯一路構想”を立ち上げ、多くの国家に対し参加を呼び掛けてきました。今後は軍事面での強化のため、この中露宇宙開発チームへの参加を呼び掛けて行くことでしょう。宇宙版一帯一路構想とも言える今回の中国の動き。西側諸国にとっては警戒すべき動きとなるでしょう。